見えないところだからこそ丁寧に

家に畳の部屋があっても、畳の裏側を見ることなんて滅多にあるわけではありません。

でも、見えない裏側が大事なんですよね。

ヘリの裏側にはネジワラと呼ばれたり、返しテープと呼ばれるものが入っています。

昔の畳や、手縫いをするときにはヘリの返し縫いをしながらわらをねじりながら入れていくのでネジワラと呼ばれています。

今の畳はわらを入れることはありませんので、返しテープと呼ばれるものを入れています。

このネジワラを入れる理由としては、手縫いの場合はわらを高さの調整するために多く入れて見たり、少なく入れながら縫いながら入れていきます。

後で、糸を締め上げていくときに足で踏むので多めに入れます。

あとは糸を締めるためにも必要です。

 

今の畳はわらを入れてはいませんが、高さ調整と糸を締めるという意味では同じ働きをしています。

なので、本来であればヘリの真下に入っていなければならないのに、ズレて入れは意味がないのです。


なぜ、ズレてはいけないのかというと、端っこに高さを調整する返しテープがないと角が落ちてしまう可能性があります。

次は、糸を締まるときに畳とこに使っているフォームを直接糸が当たることでよくないのではないかと思います。

それではズレているのを戻せばいいのかというと、表替えをするときに返しの糸を残して作業をするものなので前の返しの糸があって本来の位置に戻すことはできません。

すると、次はヘリの差し縫いをするときに返しテープと一緒に縫ってしまうことで返しテープの位置が決められていしまいます。



なぜ、このようなことになってしまうのかというと、本来は返しテープの幅くらいで返し縫の糸があればずれないのですが、返し縫が深いために返しテープが動いてしまったのかもしれません。

返し縫が深いのであれば、角を糸で押さえてしまえばズレないようにすることができます。

この返しテープがずれている畳は大手の畳屋が作ったようです。

大手の畳屋は畳をただ作っているだけなので、なぜ返しテープを入れているのか意味を分かって入れていないのかもしれません。

畳は単なる商品ではないので。

きれいな畳にすることによって、お客さんが快適に過ごしてもらうことが私の幸せだと思っているのです。

だから見ることのない裏側でもちゃんと作りたいのです。

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