畳屋さんのものさし

畳の寸法を測る時に使うものさしです
一間用と、半間用があります
ものさしなのにどこか変だと思いませんか?
数字が書いていないんです
なぜかというと畳は実寸を測ったりしないんです
じゃあどうやって大きさを表すのかというと、基準の大きさからどれだけ大きいか小さいかで表します
基準の大きさというのが、五八と呼ばれる江戸間が長い方が5尺8寸と本間と呼ばれる京間が6尺3寸です
5尺8寸で176cmで、6尺3寸が191cmとなります
今はほとんどが五八の江戸間のサイズです
数字の書いていないものさしなのに一発で五八と本間がわかるんです
それは、五八と本間のところに印が付いているから!
五八の場所は赤い四角のマーク
本間は白いリボンのマークが付いているのでここからどれだけ大きいのか小さいのかを見ます
小さいメモリが1分の3mmです
畳ってそんなに大雑把に作るの?って思いました?
1分と1分の間を”半”(はん)と呼びます
それで、半よりちょっと大きめだと”ツヨメ”とか小さいと”ヨワメ”とかで大きさを表します
あと、大きさを測るときにものさしの端がちゃんとあっているのかいちいち確認するのは大変です
なので、ものさしの片方には当たりがついているんです
当たりを畳に合わせれば簡単に大きさを測ることができるんです
なので、基準の印には反対側から測っても大丈なように両側についているんですよ
これで微妙な大きさをちゃんと測って、きっちり隙間なく畳を部屋に敷き込むのです