畳を新しくしたらどうして乾拭きをしないといけないのか

畳を新調や表替えをすると、お客さんから必ず聞かれるのが
「畳は乾拭きをしないといけないの?」
と聞かれます
知識として畳は乾拭きをしないといけないことをご存知なんだと思います
では、なぜ乾拭きをしないといけないのか
畳おもての材料であるいぐさは刈り取ってすぐに泥染をします
伝統的に配合をされた石を粉状にしたものを水に解いて
そこへいぐさをつけて、すぐに感想をさせます
これを泥染と言います
泥染をすることでいぐさは色が鮮やかな緑の色を保つことができます
でも、この泥は畳にする時には邪魔者になってしまいます
泥染したいぐさを畳おもてとして織るときに、いぐさについた泥をきれいに落とさないんでです
なので、畳おもてにしても泥が残っています
すると、畳になり部屋へ敷き込んでしまうと泥が残っているので畳の上を歩くと
靴下には泥がついてしまい、そのまま廊下を歩いたりすると、廊下は白い足跡がついてしまいます
なので、新しい畳は拭かないといけないとなります
どうして乾拭きなのかというと、畳は濡れてしまうとすぐに変色をしてしまうので、乾拭きとなるんです
畳6帖を膝をついて乾拭きをするなんて大変です
乾拭きでは思ったほど染泥は拭き取れませんから、何度も拭かないといけません
なので、固く絞った雑巾で拭くことをお勧めしています
それでも、かなりの重労働です
ということで、当店では店で泥を落としてから納めるようにしています
畳おもて専用の掃除機ヘッドで拭き取ることでしっかり取れます
仕上げに畳専用のワックスを吹きかけて、拭き上げます
すると、ほとんどの染泥は取れていると思います
これで、畳を敷き込んで拭くことは必要ありませんし、畳専用ワックスでカビ予防にもなっています
ということで、新しい畳は乾拭きをしないといけないという理由でした