いぐさに黒っぽいものがあるけど大丈夫?

お客さんから相談を受けました。

内容は、畳のいぐさに黒っぽいものがあるんだけどなんなの?といことです。


ちょっと詳しく聞いてみるといぐさの中に色の黒っぽいものがあったり、色が違うのがあるということでした。

お店に来られての相談でしたので、実際には見ていませんのでお客さんからの情報で解説いたします。

まずはどれくらい畳を使われているのかお尋ねしました。

すると、よく覚えていないけど20年以上使っているということでした。

20年となると阪神大震災のころに変えているので覚えていると思うので、もっと経っているかもしれませんね。

住宅ブームの頃に家を購入されて一度も畳を替えていないって方がいっぱいいるので、40年以上使っているとい方もいますので、不思議ではありません。

色も詳しく聞いてみました

すると、黒っぽいと言っても、濃いぃ濃いぃ茶色で黒に見えたようです。

これで答えが大方見えてきました。

建売の家などは初めはそれほどいい畳おもてが使われていません。

いい畳おもてというのは長いいぐさを使っています。

長いいぐさを使っているとどうなるかというと、いぐさの太さと色のばらつきがすくないのです。

なんでか!

いぐさは成長するときに株分けをしていきます。

そして、芽を増やしながら成長していきます。

8~9本の芽が出てきます。

それで、5番目の芽が一番長くなったころに刈り取りをします。

じゃあ、それがどうなん?ってことですが、

いぐさは長さによって選別をしていくんです。


ということは5番目の芽を集めたいぐさで織った畳おもては太さも揃っていて、色も揃っているきれいな畳おもてができるんです。

それで、安い畳おもては4番目や5番目に選別された畳おもてで織られることになるんです。

4番目や5番目となると、古い目や新しく長くなり切っていないいぐさが混じるんです。

古い目は、太くもなりますし、色も濃くなります。

新しいのは、細いですし、色も薄いです。

なので、4~5番目で織られた畳おもてはこれらのいぐさが混じるんです。

時間が経っていくと色に色のばらつきがはっきりでてきます。

バーコードのようになった畳おもてってみたころないですか?

まさしくそれが古いいぐさと若いいぐさが混じっているってことなんです。

黒っぽいいぐさがあるということは古いいぐさが混じっていて日焼けで色が濃くなったことなんでしょう。

なので、黒っぽいいぐさがあっても問題はないんです。

でも、それだけ畳おもてが変色しているのなら、畳の表替えをした方がいいですよね。


新しい畳は気持ちがいいですよね。

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